我と我が身を励まさん
高校生の頃に読んだ詩で、ロマンスという本がありました。たしか、友人の姉から勧められて読み始めて。何冊も何冊も読みました。
書店には彼女の本がたくさん並んでいた。
ゆるい絵や写真、感性に触れる詩。
ずーっと長年忘れていたけれど。
ふと、詩のフレーズを思い出した。
私の奥には、これまでの大好きがたくさん潜んでいることを思い出した。
きれいなもの、美しいもの。
人が周りに沢山いるだけではだめで。
人と自分が反応した時に、這い上がる力が湧いてくるのでしょうか。
私へのプレゼントはとても一生懸命考えたもので。不思議と、私にぴったりだった。
驚いた。自分では気づけなくなっていた、隠れた私の好みにぴったりのプレゼントだったから。良くわかったね。
人は孤独。でも孤独ではない。
矛盾するけれどね。
誰か1人でもいい。
大切な誰かが心の中にいれば。
強くなれる。
1人でも孤独ではない気がした。
ロマンス 銀色夏生
来年の春はそれぞれの立身出世を祈りつつ
累々たる夢荒野
劣情烈火をしかりつつ
ロマンスの道は遠かりき
我と我が身を励まさん