明日もある !凸凹家族

カサンドラ症候群です。自閉症スペクトラム、ADHDの子ども育児について綴っていこうと思います。

外での受けが良い子

外出時に、子を褒めてくれる方がいる。


ありがたいことなのですが、
母はいつも子の言動に困っているので、その微笑ましく見える母子の姿は本当ではないんですよ。という気持ちになって、複雑な心境になります。
「ありがとうございます。」と答えて、当たり障りのない感じでお喋りをして、笑顔でその場を離れることが多いのですが。


うちの子は、外見上は可愛らしく。お坊ちゃまに見えると思う。
目も力があって、意見もしっかりと述べる(主張しすぎ)ので、賢く思える。
だから、「しっかりとした子ですね。」と、良く言われる。
そういう面もあるが、荒れた面もあって火のように激しい子なので。
豹変すると、私はつらい。


発達テストを二回に分けて実施することになった。
一回目のテストが終わった後、アイスを買ってあげる約束をしていた。
コンビニでアイスを買って、大好きな鮭のおにぎりを買って外のベンチで休憩しながら食べた。姿勢の保持ができないので、私にもたれかかって、寝ころんでしまう。
テストでの疲れもあって、甘えたい気持ちもあるのだろうと、許していたが。
こんなの変だよね。と自問しながら介助しておにぎりを食べさせた。
ハトが近寄ってきて、ハトを追いかけたり、怖がったり。
ハトの真似をして、首を前後に振りながら歩く真似をしていた。
街灯にハトが停まると、指さして喜んだりしている。
ハトのうんちを指さして、興奮している。
近くの老婦人が、立ち去りがてら声をかけて褒めて下さった。
「キラキラととても賢い目をしている。良く(ハトを)見ているし。将来が楽しみなお子さんですね。」と言われた。素直にうれしい気持ちと。やはり複雑な気持ちと。


その後、バス停でバスを待つことになった。
待ち時間が約30分程もあり・・・。
案の定、待ちきれなくなったので、近くのポストを見にいったり。
(街中のポストなので、大きくて差込口が2つあるので、議論した)
近くの公衆電話を見に行ったり。
(公衆電話の扉の開く仕組みについて議論したり。)
マークを探して、おしゃべりしたり。
(トイレ、AED(自動除細動器)、交通標識など)


やっぱり、待てずに。
結局、身体を使った遊びを要求された。
飛行機ブーンしたり、おんぶしたり。
近くでバスを待っていたゴツイ男性がいて。
男性は迷惑すると、険しい対応をする人もいるので、なんとなく私は警戒していたのだけれど。後半からニコニコしはじめて。ついに話しかけてきた。
「男の子はいいですね。うちは女の子でおとなしいし。もう小学3年生だから全然遊べないんですよ。ちゃんと要求して、もとめてくれるんですね。いいなー。」と言われた。


私の心中は、世間体への心労や、腰痛あったりで子への被害者意識があって。
素直に喜べない心境なのだけれど。
そういう思いの人もいるのだと。やっぱり子育て中の大変さはあるけれど、これが幸せなのかもなという気持ちになった。


街中に連れていくと、やっぱりお行儀が悪い子なので、目立つのだけれど。
社会が・・・ひとりひとりの個人が、子どもにおおらかだと、母としても安心できる。
お行儀が良い子が多すぎるような気もする。
障害があっても、なくても。子どもらしくいられる社会だといいな。


かんがえる子ども (福音館の単行本)
かんがえる子ども (福音館の単行本)
福音館書店

安野光雅さんの絵本は、私は好き。子はそれほど興味なしですが。
美しい絵に、本物の絵に、惹かれています。


「かんがえる子ども」読んでみました。
読んで、母もかんがえました。
やっぱり、この子はそのままで十分なのだと思います。
私の枠組みに当てはまらなくてもいい。
そうはいっても、私がなかなか受け入れられないのですが。
というか、困っていることを減らすことと。
この子らしさと言うのは、別の問題としてとらえ、対応していく必要がありそうです。


一階の床に鏡を向けて、
下から覗き込む。
上下逆の世界。左右逆の世界から。
なにが見えてくるのか。


安野さんが子ども時代によくやっていたことだそうで。
おススメされていました。


我が家には覗き込める鏡がないので。
そのうち、入手して試してみたいです。

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